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女性性機能障害の定義と概要
女性性機能障害の定義と概要
2022/05/21
by 金森 アツシ
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女性性機能障害の定義と概要
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女性性機能障害(FSD)とは
これはいわゆる「不感症」と呼ばれる症状で、Female Sexual Dysfunctionの頭文字からFSDとも呼ばれています。
症状は「性的に欲求があるにも関わらず、刺激などに対して興奮することが出来ない状態」を指します。
男性の場合には、不感症は勃起不全や早漏がそれに当たると言われています。
また、マスターベーションでは射精が出来るものの、女性とのSEXで射精出来なくなってしまう事が起きるようです。
女性が絶頂(オルガズム)に達しているかどうかは、男性のように射精という明確な反応がないので、判断が難しいと考えられています。
1980年代のある女性雑誌で、約5500人の女性へのアンケートで「SEXでオルガズムが得られているか?」という質問で、毎回のSEXでオルガズムを得られる女性は10人に1人という結果が出ています。
日本全体で見れば、更にその数は少ないのではないかとも言われています。
・SEXで満足感(オルガズム)を得られない
・SEXが苦痛に感じる
これらの事をFSDと呼び、この中の分類の1つが不感症になります。
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不感症の分類
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女性の不感症には心と身体2つの原因があり、場合によっては「自分が不感症だ」と思い込んでしまっているケースもあります。
更に掘り下げると、以下に紹介する4つのタイプに分けることができます。
性嫌悪症
この症状の主な特徴は次のとおりです。
・SEXが嫌いでしょうがない
・異性に身体を触られるのも嫌
・パートナーとはセックスレス
これは男性にも起こりますが、圧倒的に女性が多いと言われています。
簡単に言えば、性的欲求があってもSEXが出来ないケースになります。
性興奮障害
この症状は生理的なものが特徴です。
・膣が濡れないあるいは乾燥している
・挿入されると膣が痛く快感が得られない
男性で言えば膣が濡れないのは勃起出来ない状態と同じで、膣の乾燥感や膣の広がりが不十分なままとなってしまいます。
オルガズム障害
この症状の特徴は感じ方に主軸があります。
・SEXで1度もオルガズムを感じた事がない
・オナニーでは感じることが出来る
オルガズム障害は不感症の代表的な症状と言われています。
更に3つに分かれます。
・1度もオルガズムを感じた事がない
→原発性オルガズム障害
・ある時期からオルガズムを感じなくなった
→二次性オルガズム障害
・相手が変わるとオルガズムを感じられなくなる
(オナニーではイケる)
→状況性オルガズム障害
イケないということは共通していますが、環境の変化などによっても症状が変わることがあります。
性交痛障害
この症状は性器の痛みが特徴です。
・痛みでペニスの挿入ができない
・外陰部に触れられるだけで痛い
身体に起こっている事が原因になってしまうと言われています。
性交痛障害には更に2つに分けられます。
・膣痙
ペニスを挿入しようとすると、膣が収縮してしまい、ペニスを挿入することが出来なくなってしまう症状です。
似た様な病名に「膣痙攣(けいれん)」がありますが、これはまた別の病気になります。
・性交疼痛症
これはSEX時、膣に痛みを感じてしまうことで、最後までSEXが出来なくなってしまう症状です。
膣の収縮や膣潤滑不全(乾燥)とは全く別の原因で起こる痛みとして区別されています。
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症状別不感症の原因
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スバッと解説!ライフ博士の不感症(FSD)講座
不感症は4つのタイプに分類できるということは上述したとおりです。
ここからはそれぞれの原因についてライフ博士が解説します。
女性性機能障害に悩まれている方は、ご自身の状況と併せてご確認ください。
性嫌悪症
原因の多くは過去にあると言われています。
・性的トラウマ(強姦や近親相姦など)
・パートナーから受けた裏切り
・誤った性教育(SEXは悪い事などと幼少期に教えられたりなど)
過去がキッカケになり、心の傷となって発症すると考えられています。
街中を歩く時に「手をつなぐ」あるいは「腕を組む」といった接触行為は出来ても、密室などで2人になることは嫌がります。
性興奮障害
女性の性に対しての知識が足らないこともありますが、多くは女性ホルモンである「エストロゲン」の減少によって起こると考えられています。
知識が足らないというのは、本人が性的に興奮を感じるテクニックをまだ知らないという事になります。
そういった場合には、極度の緊張や不安から起こりやすくなると言われています。
また心の負担が増えてしまうことが要因となって、性的興奮障害に陥ることもあります。
考え方によっては、痛みが原因で興奮出来なくなるとの考え方もあるようです。
オルガズム障害
性行為はパートナーとの繋がりを確認するとともに、お互いに快楽を求める行為です。
しかしその行為を悪いこととしてとらえてしまうと自然とSEXに対して防御態勢をとるようになってしまいます。
・頭の中でクライマックス(オルガズム)を恐れてしまう
・SEXに罪悪感を感じる
・パートナーに自分を委ねることを恐れる
・「自制心を失ってしまう」と考え、理性を保とうとする
これらのことからオルガズムに達せなくなってしまうと言われています。
性交痛障害
これは身体に起こっていることが原因になります。
膣の外側である「外陰」や「膣の萎縮」あるいは「炎症」などが痛みを生む原因になります。
いずれの症状もSEXにおいて大きな障害となり、性生活が満たされない状態が続いてしまうことは確かです。
欲求があっても出来ない状態が続いてしまうので、苦痛と感じてしまう人もいます。
改善できる病気ではあるので、積極的に治療を受けることをオススメします。
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代表的な女性性機能障害改善薬
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女性用バイアグラとは
男性の精力減退や勃起不全(ED)については、医療機関でも治療が行われており、ED治療薬も提供されています。
そして、薬を飲むと性機能の改善に役立っていますが、こうした薬は男性用が中心で、女性用の薬はあまり見聞きしません。
女性にも性のことで悩まれている人は少なくありませんが、女性用の薬も販売されており「ラブグラ」もそのひとつです。
先発薬はシラーバイオテクノロジーズ社が製造販売するウーメラで、ラブグラはジェネリック医薬品になります。
ラブグラは、バイアグラのジェネリックであるカマグラゴールドなどを販売していることでも知られているインドの製薬会社アジャンタファーマ社が製造販売している薬で、有効成分はバイアグラと同じくシルデナフィルクエン酸塩100mgとなっています。
ラブグラは女性用バイアグラとも呼ばれており、服用することで女性の性的刺激を増加させるのに役立つ薬です。
バイアグラは勃起に十分な血流を得られることで知られていますが、女性の場合も性器周辺の血流を促進させることが出来ますので、より満足を得やすいとされています。
女性バイアグラのラブグラは、男性では海綿体、女性ではクリトリスに血流を促進する事で、感度を向上させる効果が得られ、オルガズムの経験が無い女性もラブグラの服用でイクことを体験出来たという方が多数表れた事で、一気に認知度が高まったようです。
服用は性行為の30分~45分前に飲むもので、半錠や4分の1でも効果がある薬です。
副作用は、男性同様に動悸やホテリ、鼻詰りなどが表れます。
心臓病を患わっている方などは、服用出来ませんのでご注意下さい。
ラブグラを活用して楽しい性生活を充実させる事により、日常生活のクオリティーも上昇する事でしょう。
但し、中高年による性感染症が増加傾向にあるため、コンドームによる避妊にはしっかりと対策を講じて下さい。
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